一般社団法人 北極観測支援機構

活動内容

北極域での野外観測支援実績

本機構理事、山崎哲秀による2008年以降の野外観測計画(国立極地研究所、北海道大学、気象研究所主催)への設営支援活動を一覧(表−1)で示す。氷床・氷河掘削へ支援については1995年以降の実績を表−2で示す。何れも現地設営支援隊員として参加し、一般設営(犬橇オペレーター、掘削要員、基地運営)および観測支援を行なっている。

表−1 野外観測支援実績

期間 野外観測支援内容
2008年3~4月 グリーンランド・イングレフィールドランド沿岸探査(将来の基地建設関連調査)
2011年3~4月 カナダ・メルビル島東海岸探査(将来の基地建設関連調査)
2012年6~7月 グリーンランド北西部、SIGMA観測調査プロジェクト
2013年6~8月 グリーンランド北西部、SIGMA観調査プロジェクト
2014年2~3月 グリーンランド北西部、海氷上大気エアロゾル海塩粒子観測(犬橇サポート)

表−2 氷河掘削支援実績

期間 氷河掘削支援内容
1995年5~6月 スバールバル諸島北東島氷帽掘削計画参加
1999年4~6月 スバールバル諸島北東島掘削計画参加
2001年5~7月 カナダ、ローガン山掘削計画参加
2002年4~6月 カナダ、ローガン山掘削計画参加
2003年7〜8月 ロシア、アルタイ山脈ベルーハ氷河掘削計画参加
2004年5〜6月 アラスカ、マッコール氷河掘削計画参加
2004〜2006年 第46次日本南極地域観測隊参加(ドームふじ深層掘削計画参加)
2006年8月 カムチャツカ、イチンスキー山氷河掘削計画調査参加
2014年5〜6月 グリーンランド北西部、SIGMA氷河掘削計画参加
2015年5〜6月 グリーンランド南東部氷床、氷床掘削計画参加

輸送支援活動

輸送支援活動

本機構理事長が経営した元トランスインド社の社是「常に未踏の輸送領域を目指し、機を捉えて果敢に挑む」は本支援機構のスピリットとして引き継がれている。

近年、地球温暖化現象が夏季北極海の海氷分布の減少に大きく影響していると言われており、夏季には一部の北極海域において、砕氷船によるエスコートなしの単独航行が可能となり、北極海の通商新航路の開発に世界の関心が高まっている。

2008年以降、北極圏を取り巻くこうした環境変化に着目し、地道に現地調査を行うとともに、沿岸各国の関係先との打合せを重ねて、限定的ながら沿岸諸国への資機材および沿岸諸国から日本をはじめとする極東への物資の輸送ルート進出を計っている。

現地観測で得た氷コアサンプルをはじめ輸送時に温度管理が必要な観測試資料、観測機材等の確実な輸送体制の確立を計り、将来に向けた極域輸送システムの発展も見据え、北極圏に深く関わる現地輸送企業との連携強化を計りつつ、具体的成果を積み上げことに取り組んでいる。

最近の実績
  • 2008年および2009年、ツインオッタ―機による活動地域への観測資材輸送、および犬橇チームによる物資輸送。
  • 2010〜2011年7月、内海、渡辺、舟津の北極海、北極点の海氷状況視察。
  • 2015年8月、スターナビゲーション社による貨物船でのコンテナ物資輸送(グリーンランド北西部シオラパルク村への犬橇用ドックフードのコンテナ輸送)。

現地関係機関との折衝、住民との連携・協力およびセキュリティーコントロール業務

現地関係機関との折衝、住民との連携・協力およびセキュリティーコントロール業務

現地関係機関、住民との連携・協力.現地での居住施設等の利用状況、経費等について最新情報の収集に務め、計画中の調査、観測隊への情報提供を行なっている。現地住民(エスキモー、イヌイット)コミュニティーと常に接触を計り、良好な交流関係を維持し、最新の現地事情、自然条件変化等の把握を心がけている。

夏期観測における観測用船舶(モーターボート)等の手配を円滑に行なうため、地元住民と良きビジネスパートナーとしての関係維持を計っている。

セキュリティーコントロールをより確実なものにするため、現地自然条件の地域的特性情報の把握に努め、対応策に関する現地住民のノウハウの獲得に努めている。特に、野外観測調査おける、ブリザード時の設営施設の維持(居住テント等の崩壊など)、クレバス地帯や海氷上でのフィールドワークにおける隊員の安全確保、またグリーランド、カナダ、スバールバル諸島では白熊対策も重要で、新たなテクニカルサポート導入等が研究課題であり、そのための経験的情報の獲得に努めている。